▼このページは何?
アナログ文具を中心に、組み合わせとして“使える”・“推奨できる”ものを列挙しています。以下の紹介記事は、2015年07月現在での評価であり、入手難度やおすすめ度がその後修正される可能性があります。ご注意下さい。
(おまけ頁には一部のデジタルガジェットも紹介として組み入れましたが、すべてを紹介しているわけではありません。)
▼更新履歴
日付 | 更新内容 |
---|---|
2016.04.27 | 一部デジタル文具を追加、あわせてタイトルを「『文具』の紹介とその運用」に変更。 |
2015.11.19 | (1) 項目追加:書見台類+2 (2) A4判モードの用紙類 |
2015.11.18 | (1) 項目追加:蛍光ペン (2) ボールペンの項目を加筆修正。 |
2015.07.29 | 頁を作成。初期タイトルは「『アナログ文具』の紹介とその運用」 |
▼関連記事
広義の「文具」としては、以下:
辞書について:日本語,英英,英和を中心に - Trick or Think?
Ex-word XD-K18000の内容の大辞典系をすべて個別に買うと幾らになるか? - Trick or Think?
▼LEDポータブルライト
[asin:B0091FT7R2:detail]
LeDartのポータブルデスクライトは、防災時の想定を含めて非常に重宝します。(色は様々です)
円盤形のプラスティックに、可動式のホースのようなものがついており、その先端にLEDライトがある、という奇抜なデザインになっています。画像の通り、その先端のLEDライトが円盤の一端に嵌っているままでも使えますし、このホース状(あるいは短い縄状ともいえる)の部分を取り出して、簡易版のデスクトップライトとして使ってもよいでしょう。
もちろん、こうしたLEDライトはスマートフォンによって代替されつつありますが、電池とセットでこの円盤が一枚手許にあるだけで、アナログ含むデスクワークに対するオフロード走行に対する危機管理が一段変わります。おすすめです。
▼Eneloopシリーズ(単3,単4)
[asin:B00C48U2N6:detail]
[asin:B00C48VB6I:detail]
単3シリーズと単4シリーズ,それぞれ8本ずつあるとよいでしょう。長期の充電のことを考えればもう少し増やしてもよいかもしれませんが、「充電ができる」「使い終わってもゴミにならない」ということを含めて考えてゆけば、日常生活においてかなりコストパフォーマンスの良いアイテムであると言えましょう。なにしろ従来、缶電池とは“使い終わったら捨てるしかない”ものだったわけです。それが棄てずに済む――つまり「捨てるのが面倒くさいものに関する煩わしさを一挙に放棄できる」――ということを考えれば、Eneloopは決して高い買い物ではない、と言えるでしょう。エコとかそういうものではなく、単に充電式乾電池というものは、“私達の生活動作を縮減するもの”として登場したわけです。
なお、LeDartのデスクライトは単3が3本必要です。Pomera(DM10)だと2本。
▼布製ペンケース
このサイズの大きさのペンケースさえあれば、以下に紹介するような文具は(修正テープ・テープのり含め)大抵なんとかなります。入れる文具を機能含め厳選すれば、どんな鞄でも気軽に文具セットを携行できるようになります。ペンケースのサイズは見直しする意義はここにあると言えるでしょう。上に挙げたようなデザインの他、このサイズのミニマルなペンケースはデザインも何百何千種類とありますので、きっと各人の好みのものが見つかるでしょう。
ただし、布製ペンケースの検討にあたっては、一点だけ注意すべきことがあります。油性サインペンや、高性能ゲルインクを利用したノック式ボールペンの一部*1 は、キャップの不具合やふとした誤ノックによりペン先が飛び出て、布の一部に大きなシミを作ってしまう場合があります。そうした文具をヘヴィに利用している方は、布製自体を避ける方が無難です(革・プラスチック・ステンレスその他)。
▼PPC用紙(A4判)
これはメーカーを問いません。自分は{野帳,A5,A4}と区分して、机上でメモを取る場合はこのPPC用紙をとにかく沢山使います。*2 併せて、百均などで手に入る固めのクリアファイルなどで白紙数十枚、書きこんだ用紙数十枚を持ちます。書き終えたものは、FreeMind *3といったマインドマップアプリで入力して清書します。
【2016年04月追記】
PPC用紙は、2016年04月時点で、「短冊式」という方法の素材にもなっています。
「短冊式」とは、A4判を99mmずつ縦に裁断し(※裁断機を使って精確に断ち切ります)、それを、クリアファイルの2/3を裁ち落としたクリアファイルに挟んで持ち歩き、使い捨てのメモ帳にする方法です。溢れるのに不安がある場合は、大型ダブルクリップやゴム製のバインダをさらに重ねます。
アイデアが近い製品としては、キングジムの製品に『オレッタ』というものがあります。いわゆる「三つ折ホルダー」ですね。ただし、紙それ自体ではありません。これにさらに厚みがあれば、数百枚単位で扱えるのですが。
さらに、壁のクリップボードにこのサイズ99mm×210mm)の短冊を垂らし、30枚ほどを一覧して、模造紙前のブレインストーミングのような行為を成立させています。机の上だけではどうにも整理しきれない、殴り書いたような記述群に対しても、清書や合成の手がかりがぽんぽん見いだせたりするようになるので、最近とても重宝しています。
付箋紙でも手帳用二穴がついているわけでもなんでもない、このサイズの紙が大量に欲しいですね。今のところは裁断機をフル活用することで間に合っていますが、他人に勧められるほど手軽な加工品ではありません(書籍の裁断とスキャンを大量にこなしていなかったら、この技術は持っていなかったはずですし)。
▼大型裁断機(低価格帯)
書籍の裁断に利用していました。
2016年以降は、PPC用紙をタテに三分割して、カード式で運用する「短冊式」というノート用短冊を作るために主に使っています。(A4判は、長辺が297mmですから、99mmで切りそろえれば同じ形の短冊が出来上がります。)
ただし、本体は非常に重たいものです。使用の際には、以下の収納スタンドを持っておくとより便利です(フローリングが傷つかないようにするためにタオルを敷くなど、余計な工夫が一手間増えることになります)。
▼ダスター(ホコリ取りスプレー)
どの会社の製品ということもありませんが、一つあると精密機器のメンテナンスが必要になる大抵の状況でも便利です。機械式のアイテムを使うなら、年間のスパンでは小型ドライバーと同じ程度の頻度で利用することになるでしょう。
▼クリアファイル A4判
わかりやすく画像を張りましたが、百均でOKです。むしろ、“クリアでない” (少しでも色がついている)あらゆるファイルは――記念品として残しておかない限り――総て実用としては除外するのが個人的運用法です。
▼コクヨ クリップボード A4判
A4判の用紙を、“場所を選ばず” “野帳なみに” 使いこなすなら、ファイルとは別に、それなりの硬度のクリップボードがあると捗ります。さらに、コクヨのこのクリップボードは、クリップ部分の深さ・安定性が、他の安めの(金具類で固定する)クリップボードよりもかなり高く作られています。
▼マルマン パッドホルダー セプトクルール A5判クリア × マルマン ルーズリーフパッド A5判
[asin:B00BE9UXW6:detail]
[asin:B00BWGU2E0:detail]
最近使っているノート類の中で一番使用頻度が高いものです。マルマンは『ニーモシネ』*4シリーズでも評判の高い、高品質の紙を作れる企業です。ルーズリーフもマルマンならではの品質になっています。
▼ツバメノート/マルゴノート/ A5判100枚
どちらも良い紙を惜しげなく使っています。両者の品質には(さほど)遜色ありません。マルゴノートは、ツバメノート*5を扱っていない関東の文具店の一部で代わりに扱っているのを良く購入していました。ルーズリーフパッドとは異なり、書き直しを必要としない思考を、1冊の中で連続的に記述する時に使っています。
{紙質がよく,A5判で,100枚}、という三拍子が揃っていることが、個人的には非常に重要です。そしてその条件を全て満たすものをしばらく探してみた結果、今はツバメかマルゴかということに落ち着いているわけです。
▼三菱鉛筆 Uniball signo RT1 0.38mm {黒,赤,紺}
[asin:B00B57W4QU:detail]
[asin:B003SKAM70:detail]
他人向けの、手紙等として筆記しない、普通のノート書き込みの主文は、ほとんどこれで記すようになりました。
▼KOKUYO 測量野帳スケッチブック × マイタックリムカ白ラベル × 罫線なし付箋(Post-it以外)
[asin:B0039QQD26:detail][asin:B0093SU6WW:detail]
測量野帳(スケッチブック)*6は、手帳に準ずる中では費用対効果の高い商品です。万年筆にも対応するくらい良質な紙、強いのに薄い紙の厚み、立っても書ける強靭な外装(表紙・兼・厚紙)、などが魅力です。それで1冊200円しないのが、KOKUYOさんの恐ろしくもありがたいところです(大量購入すればさらに単価が下がりますしね)。
その上で、適当なメモを“使い捨て”として貼り付けるためには、75mm×75mm程度の付箋を、(DAISOなどの)百均の付箋を買って、十数枚ぶんを内側に貼り付けておき、紙面に適宜貼り付けていくと、いいですね。
なお、野帳と組み合わせて使う付箋に関して、例外があります。スリーエム系の付箋は、(高いわりに)ボールペンとの相性がかなり悪いため、おすすめしません(まるで糊の上から書いているかのように掠れます)。付箋の価格の高さと書きやすさは、まるで関係ないようです。現在では百円均一等でもそれなりの性能の付箋が手に入る時代ですから、スリーエムにこだわる必要はなくなっているといえるでしょう。
ラベルは、表紙の左下にナンバリングをするために貼ります。見てくれは多少悪くなりますが、野帳を何十冊も使うようになると、どれがどの時の野帳であったか判別ができなくなるので、最終的には効率がよいです。
▼三菱鉛筆 Jetstream 0.7mm{黒,赤,青}
[asin:B002AP3C1M:detail]
[asin:B002AP5AWG:detail]
細かいメモを取るわけでないなら、Jetstream 0.7 単色が(グリップ性・書き味ともに)十分なチカラを持っています。三色ボールペン等を使うこともできますが*7、自分は最近Jetstream三色の握りこみや、色の切り替えの動作の手間に満足できなくなり、最近使っていません。鞄の隅に、文具を一時見失った時の“予備”として忍ばせておくくらいです。
- 【内容】:赤
- 【語句】:青
- 【メモ、適当な書込】:黒 (0.7mm)
- 【手帳、細かい書込】:黒(0.38mm)
という区分をしたうえで、和書/洋書ともにJetstream赤単0.7mmを握りこみ、語句関係でチェックをしたい時だけ青に握り変える、ということにしています。一見面倒ですが、「よほど難解な内容でない限り赤一色で済ませる」「青を握りこむくらい難しいものなら腰を据えて落ち着いたところでメモを取りながら読む」というライフスタイルに自然と沿うようになりました。*8
▼三菱鉛筆 Propus Window{ピンク, イエロー}
[asin:B001TIB6GY:detail]
[asin:B001V80BW2:detail]
語学系のマーキングとして利用するようになりました。(2015.10月以降)
- 【語(単語)】:ピンク
- 【句/節】:イエロー
という区分でやっています。
本来はピンク、イエロー共に特に好きな色というわけではないのですが、2015年現在、この2色をパッと見た時の識別が(グリーン,オレンジ,ブルーなど他の蛍光色とくらべて)つけやすいため、この2色にしぼりました。
また、蛍光ペンについて色々書き味や持ちやすさを比べてみた結果、この『プロパス・ウインドウ(Propus Window)』に落ち着きました。デザインでは同社の『プロパス・ビュー』*9(これもペンの先端が透明です)、カートリッジ式としては『OPTEX(オプテックス)』*10 なども良いのですが、マーキングの程よい太さを模索した結果、『プロパス・ウインドウ』がやはりよい、という判断になりました。
▼Pilot KAKUNO
万年筆のエントリーモデルとしては革命的な進化を遂げたのが、このKAKUNOシリーズ*11です。細字・中字の違いやカラーバリエーションも用意されています。「長時間とにかく何か文字・記号を書き続ける仕事に従事しなければならない」人にとっては、ある種の医療器具(たとえば靴のインソールのようなもの)としての購入検討をお薦めします。どんなにボールペンの書き味が滑らかでも、腱鞘炎まで防ぐことはできませんが、万年筆は――その機構の特性上(毛細管現象)――それをある程度まで防ぐことができます。
もっと投資するのであれば、LAMYその他もあるのですが*12、それは本稿では扱いません。趣味とこだわり、あるいはハイエンド医療器具の世界であると言えます。
▼芯ホルダー(=2.0mmシャープペン)×2.0mm替芯×シャープナー
[asin:B006CQTN0Y:detail]高級鉛筆の四天王(ステッドラー、ファーバーカステル、カランダッシュ、三菱鉛筆)その他が、鉛筆のような太さのシャープペンシルも売っています。具体的には2.0mmのラインナップがあるのですね。
個人的な状況の話をすると、大学生を超えてからは、シャープペンシルを使うことは相対的に減り、万年筆かボールペン中心に変わっていったのですが、マークシート模試等では相変わらず鉛筆を使っていました。しかし最終的には資格試験等含めて、この2.0mm芯ホルダーに落ち着きました。デスクと出先用ペンケースにそれぞれ1本ずつは入れています。本体は太さやグリップ感含め好みだと思いますが、シャープナーや替芯に関してはUNI(三菱鉛筆)が安定していますね。
▼トンボ鉛筆 MONO GRAPH 0.5mm
一方、高校生以下の総合的文具として薦められるのがこの『MONO GRAPH』*13です。シャープペンシルとしての機能と、ねじり出せる消しゴムとがセットで付いています。通常のシャープペンシル・消しゴム等と合わせて補助として1本持っておくと、どんな危機事態が訪れてもなんとかなると思わせる多機能型のシャープペンシルです。ノックの機構もだいぶ独特ですね。
▼トンボ鉛筆 MONO ONE
[asin:B001CR05R8:detail]
リップクリームのような機構で出し入れできる、「ホルダー消しゴム」(ペン型消しゴム)*14の文脈を文具界に作り出した製品です。これがあると、ビジネス向けの細長いペンケースなどにも、予備として消しゴム1本を入れて置ける余裕が出てきます。
▼HIGHTIDE メタルブックレスト(軽量級の書見台)
書見台には色々ありますが、「鞄の中に入れ、外で取り出しても厳しくない」という要求を満たすような書見台はこのHIGHTIDEの書見台シリーズくらいです。他の高性能書見台より廉価なわりに、強度も高く、安心して使い続けることがあります。
単色であればさまざまなカラーリングがあるので、好みの色を選んでみてください。*15
▼セキセイ 書見台 BH001(中量級の書見台)
鞄に入れて持ち運ぶにはやや立体的に過ぎますが、ハードカバーの洋書を傾けて安定させるにはこの位のスペックが要ります。軽量級でHIGHTIDE、中量級以上でセキセイ、と使い分けるといいと思います。
▼コーラン用書見台(重量級・横置きの書見台)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/tirakita-shop/id-mrack-2.htmlstore.shopping.yahoo.co.jp
PCの脇において閲覧するというような使い方はできませんが、「1000頁を超える」「洋書のハードカバー本」といった本を持っている方には、意外と使えるかもしれません。*16
▼KOKUYO ドットライナー・プチ
手がべたつかないテープのりのうち、最小構成として最適なのがドットライナープチです。日常的に「のり」を利用するなら、もっと大きな詰替えタイプとの互換性があるものも選択肢に入りますが、そこまででもないならば、小さなペンケースにも入る程度のこの『ドットライナー・プチ』がおすすめです。
▼スリーエム Scotch メンディングテープ
書籍や書類等をテープ等で補修する際の最大の罠が、セロハンテープです。たとえば以下のような記事でも警告されています。
けれど、図書館を利用する児童にかぎらず、大人でもうっかり紙の補修にセロテープを使ってしまいたくなることは多いはずです。しかし、上掲の記事でも説明されている通り、それは御法度なんですね。
けれど、セロテープが禁じられるというなら何を使えばいいのだろうか……と頭を抱えますよね。実は、「メンディングテープ」というアイテムが、セロテープの代替品としておすすめなんです。
実際、平塚市図書館のページでも、通常の本の補修にメンディングテープを薦めている様子が見られます。
https://www.lib.city.hiratsuka.kanagawa.jp/katsuyosuru_1_01.htmlwww.lib.city.hiratsuka.kanagawa.jp
メンディングテープのもう一つの利点は、「(セロテープよりはずっと)貼った箇所でも暫くは劣化しない」*17ということ、それから「半透明である」ということ。たとえば、付箋紙やルーズリーフなどを、付箋のようにデスク周りにぺたっと貼り付けておきたいな、と思ったら、このメンディング・テープを使うと、どこにでも引っ掛けておくことができます。剥がすときも、セロテープのように貼った箇所に残ることはほとんどなく、綺麗に取り除くことができます。
初期投資はお高めですが、紙周りの細々とした作業をリスクなしで済ませて行こうと思うならば、もう決してセロテープを利用する気はなくなります*18。「メンディングテープ」は、それほど優れた性能を持つ、個人向け文具だと思います。
ただし、本格的に図書補修の目的で、数年単位の経年劣化を防ぎたい方は、メンディングテープでは不十分かもしれません。そうした方は、『ペーパーエイド』『フィルムプラストP』といった製品をお求めください。貴重書でない範囲であれば、メンディングテープでも用は足りると(個人的には)考えています。*19
【2016年04月追記】
その後、「巻物法」というプリント編纂のためにこのメンディングテープを多用することになりました。A5判あるいはA4判横向きの用紙を、横並びにつなげてバインダで巻くという手法に、メンディングテープが効果的に使えています。巻いた状態で癖がついた端の部分については、呉竹の文鎮(KC47-902)を利用しています。*20
▼トンボ鉛筆 修正テープ モノCT-CC5
上掲「ドットライナープチ」と同じくらいの大きさで使える修正テープです。これも携行性が極めて高く、ボールペンで重要書類に筆記している時に書き損じた時の保険として確保していると安心です。
▼サンスター スティッキールはさみ
見たとおり、ペン型のハサミです。ハサミとしてのグリップ感はいまいちですが、「ペン程度の収納性で、いざというときにハサミとして十分使えるものが取り出せる」ことにより得られる費用対効果は抜群です。色違いあり。*21。また同社の同種コンセプトで、ペン型のホチキス(ステイプラ)というものもあります。*22
▼小クリップ
昔は軽視していたのですが、実は10〜20枚程度の書類をクリアファイルに挟む時に非常に効率的なアイテムです。この種のクリップであれば何でもよいのですが、とにかく50〜100個程度の小さいパッケージがデスク周りに1つあると便利です。
▼ダブルクリップ
ダブルクリップには、以下のような対応があります:
厚み | 対応サイズ |
---|---|
75mm厚(200頁前後)まで | 19mmダブルクリップ |
100mm厚(250〜300頁前後)まで | 25mmダブルクリップ |
150mm厚(300〜380頁前後)まで | 32mmダブルクリップ |
170mm厚(400頁前後)まで | 41mmダブルクリップ(ただし32mmで代用可) |
250mm厚(500頁前後)まで | 51mmダブルクリップ |
260mm以上 | 特大のものを使わない限り不可 |
要するに、書籍サイズの厚みとの関係の中で、{19mm,25mm,32mm,41mm,51mm}という選択肢があるわけです。
プリントアウトした紙束を仮綴じする時に便利なだけですので、そうした作業がデスクワークの中に含まれない方にはほとんどおすすめしない文具ですが、個人的には、19mm,32mm,51mmの3種類があると、非常に捗ります。また、一度(破壊的自炊等で)背を裁ち落とした書籍や、抜刷した論文などを仮留めするのにも威力を発揮します。
▼背丈のあるゴミ箱
具体的に「どれ」と紹介できるものではないのですが、以下の特徴を備えているゴミ箱が、机の周りの紙くず入れとして有用です:
- ある程度の高さがあり(最低40cm以上)、かつ、机の下に入れられないほどの背丈でない(60cm以上はNG)
- できれば四角いデザインであること(丸いデザインは机に沿いづらく、NG)
- 蓋がないこと
- ペダル式等、余計な機能がついていない
デザインにそこまでこだわらなければ、ホームセンターの一部で、600円ほどで手に入れることができます。そうでなくとも、1000円前後で、良いものが手に入るでしょう。
▼おまけ:デジタル文具編
2016年に現役で使っている“デジタル”の文具も、一部、紹介しておきます。
【メトロノーム】KORG KDM2
スマートフォンその他のメトロノームアプリを使っていたら、部分的に誤差が生じることを知って渋々購入したものです。音楽にとっての巻き尺のようなものですから、リズム練習の効率を上げるために購入しました。持ちやすく、余計な機能もついていない、シンプルにまとまった製品です。
【電卓a】Canon HS-1201T フラット電卓
結果画面のところに傾斜ができている種類の電卓(ほとんどの大型電卓がそうだと思います)のデザインが、苦手でした。ところが、フラットな形の電卓もあることを知って、2016年の春にそろえてみました。
無印良品等、一部のブランド雑貨店でも同様のフラットデザインのものを扱っているようですが、自分はひとまずCanonの製品を選びました。
【電卓b(関数電卓)】CASIO 関数電卓 FX-JP500-N
CASIO公式サイトはこちら。*23
「微積分が数式と同じようなレイアウトで入出力できる」ということで評判がよかったようなので、そのうち最もスタンダードなモデルを買いました。国際的に売れているものはやや専門的な知識が必要なようだったので、その伝統的なスタイルのものは買わず、FXJPシリーズのものを選びました。これよりさらに2つほど上位モデルがあったようですが、そちらでは行列・ベクトル演算やQRコード互換なども対応しているようです。
関数電卓の機能の大半は、Excelやスマホ電卓、Pythonインタープリタ等でも代用可能です。その上でなぜ買うかといえば、計算のみに集中したい時にPCなしでやっていけるだけの機能がそこにあるから、かもしれません(Pomeraがワープロ専用マシンとして依然有用であるのと同様の理由がありそうだと感じています)。逆に、PCとの接触を絶たないほうが上手く計算が持続するなら、PCの前に坐ってしかるべきアプリやプログラムを走らせた方がよいということになります。
【複合機プリンタ】Canon MP980
旧型を縁あって貰い受けたものです。インクのコストはバカになりませんが、まれに数百枚を一気に印刷する機会があり、しかもその案件はコンビニまで出歩いてゼロックスプリンタで印刷するというわけにもいかないことが多いです。便利さを享受しています。
特に便利なのは、フルカラースキャナにA4判まで対応していることでしょうか。免許証その他証明書の写し等は、ほぼこのスキャナで対応して印刷できます。
インク交換のランニングコスト、それも価格だけでなく家電量販店までに確実に買いにゆくためのコストも含めて計算し、自分のライフスタイルに沿っているものかどうか、確認する姿勢が常に必要なアイテムとは言えます。
【スキャナ】ScanSnap S1500
[asin:B004UTSD3S:detail]これは一時的な借り物ですが、数ある大型デジタルガジェットの中で特に活躍してくれているので、紹介します。
付属品の形が重要なので、それも一緒に貼っておきます。10万枚ほど処理すると、この2つの部分が擦り切れたり、ダメになったりします。私はこれと10000円弱の裁断機とを組み合わせ、書籍を2000〜3000冊ほど処分しました。
掃除機具としては、無水エタノールとキムワイプ、サイバークリーンなどが有用です。*24
【外付HDD】アイ・オー・データ HDPF-UT1
Macbookに挿して、バックアップ用に使っています。さほど熱のこもるような使い方をしていないため、同じ形状のものを数台使いまわして保険としています。
【ICレコーダ】SANYO Xactiデジタルボイスレコーダ ICR-PS285RM
(2016年07月09日追加)
スマートフォンが全盛期になる前から持っているかなり古いモデルですが、ふとしたきっかけで“現役”に返り咲いたものです。以前は議事録の録音・再生に利用していました(今でも使えます)。使わなくなったのは、iPhoneが便利になってきて、ICレコーダを持ち歩く必然性が減少したからでした(議事録書き起こしなども、iTunesなどにスクリプトを埋め込んで、PC上でやっていたりして凌いでいましたから、ICレコーダから直接再生する意味がなかったのでした)。
ところが、英語の再訓練を本格的にやり直すにあたって、手持ちの英語系音源が入っている iPod touch では、やりたい英語の訓練に必要な「即時停止」「短時間リピート」などが満足にできないことに、じわじわと気づきはじめました。付属イヤホンでもダメです。どうしても、1秒近くの遅延が発生してしまうんですよね。
そこで、機械類の保管庫からこのXacti ICレコーダを取り出して、MP3ファイルに変換した英語教材を放り込んだところ、真価を発揮しだしたのでした。即時停止はもちろん、即時録音、5秒間巻き戻し、5秒間繰り返しなども、物理ボタンで概ね再現できます(スマホ系のタッチ式ではなく、物理ボタンであることが重要です)。(iPod やiPhoneなどのスマートフォン端末ではなく、あくまで)物理ボタンの完備された語学専用のICレコーダを揃えることは、重要でありながら見落としがちなtipsでありうる、と思うようになりました。
さらに、このXactiのモデルであれば、自分の読み上げた文章をそのまま録音して、独自の音声教材としてすぐに使うことも可能です(リスニングCDの存在しないReading教材などを朗読し続ける上で、重要な訓練アプローチになります)。
個々人の音楽データ管理環境次第では、ICレコーダ上で再生可能になるまでに多少の工夫は必要な場合もありますが、その手間を惜しまずやる意味は、充分にあると思います。ただし、紹介したICR-PS285RMは、再生ボタンと停止ボタンがそれぞれ少し小さいことが減点要素です。似た新機種で、もう少しボタンの大きなものを選びなおすことが望ましいかもしれません。
*1:エナージェルなど
*2:2015年10月以降
*3:http://freemind.sourceforge.net/wiki/index.php/Main_Page
*4:
*6:http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/fieldnote/
*7:
*8:ほかにも理由はあります。(1) どうも自分の耳が過敏にすぎるため、赤と青を切り替える時のカチカチと言う音が気になる。 (2) 三色ボールペンのスイッチの場所を正確に覚えていないため、「いま、赤を使いたい」と言う発想に手許がついていってくれず、ペンのスイッチ部分に意識が削がれ、読書に集中できなくなる といった、自己のかなり神経質かつ妄執的な側面を発見してから、単色で持つように切り替えたのでした。
*10:
*12:[asin:B00XC12QME:detail][asin:B000UTO0SO:detail]
*15:[asin:B0036CHT1M:detail][asin:B0036CC0CA:detail]
*16:自分の場合、The Game Design Reader という本と、米語の大きめの辞書である Merriam-Webster Collegiate Dictionary をこれに置いて読んでいます。 リンクを置いておきますので、「なるほど、これくらいの大きさならしっくり来るんだな」という目安にしてみてください。[asin:0262195364:detail][asin:B000SEGJ5S:detail]
*17:本当に数年単位で超長期に貼り続けたらその限りではありませんが、少なくとも確実に激烈な劣化がが生じるセロテープよりは劣化の進行が緩やかです。
*18:ただし、メンディングテープは綺麗に剥がれやすく、一般的な厳封作業にはほとんど適さない点に注意してください。もちろん、セロテープも封をする用に使うことは稀ではありますが……。
*19:[asin:B004NR61O0:detail][asin:B00MHBVI92:detail]
*20:
*22:
*24: