確定申告についての覚書(2023年春)

2023年03月13日に確定申告を終えた。
来年になったら忘れそうなので、今年度の処理をメモしておく。

  • 国は国民に税金を納めてほしいのだから、確定申告会場に行きさえすれば、どんな愚か者にもかんたんにできるように物理会場では丁寧に誘導をしてくれる。しかし一方で2023年初頭段階の国税庁とデジタル庁のDXはまだうまく行っていないところが多く、また自分のように「久しぶりに確定申告に来た」人間は認証の前提を満たしていない状態だった。*1こういう時は諦めて物理会場に行くに限る。可能であれば、02月中に。
  • とはいえID/passを新規に発行してもらった後はスマホでの申告が随分と整備されており、少なくとも収入が「複数組織からの給与」+「雑所得(原稿料・印税等)」程度で済んでいる範囲でなら、手元で帳票を確かめながら進めるだけで終わった。入力時間は5分もない。源泉徴収票を写真で取り込んだ後に画像解析AIにより数字データとして抽出する技術が確定申告Webサービスに搭載されており(この点は国税庁を評価したい)、手でいちいち入力せずに済んだので助かった。
  • もっとも、雑収入にとどまらない「事業所得」と言えるものがあるなら、青色申告の形式でのデータの準備が……つまり、複式簿記による経費計算を行った帳票を事前に作成しておく必要がある。今回は白色申告で十分だったので、準備する必要がなかったが。
    • 青色申告およびそれに付随する複式簿記の作業自体は経験があるので、特に問題はない。今回トラブルになったのは申告にあたっての認証等の問題だった。)
  • 医療費は今回年間額10万を超えなかったので、確保資料の中に入れずに済んだ。とはいえ、このあたりはどう転ぶかわからない要素なので、結局毎年末まで溜め込む必要はある。
  • いちど適切な窓口・手順でID/passを取得してしまいさえすれば、マイナポータルを通じてのマイナンバーカード方式の認証は問題なく完了した。来年からは(必要があれば)また確定申告をする必要がある。その時までにマイナンバーカード方式での処理が安定していることを期待したい。

*1:ありていに言えば、ID/pass認証やICカードリーダを通じた認証については相対的に堅牢になりつつあるところに、国のマイナンバーカード方式ゴリ押しに翻弄されている状況だった。そのため、「国が推しているのはマイナンバーカード方式であるにも関わらず、そのマイナンバーカード方式が一番うまくいかず申告作業の初手で躓くようになっている、というありさまだった。