2017.06
生きています。
Twitter方針
まとまった記事や作品の宣伝のみRTをするようにしました。他は今でも(気に入ったり面白く感じたりしても)RTしていません。
生活に関するこまごまとしたことは再び書くようになりましたが、それ以外は手元の書き置きにとどめています。時事については相変わらず距離を置いています。
近況
近畿で某仕事の手伝いをしていました。現在は半分農閑期みたいなものですが、また夏以降から忙しくなると思います。
ただ、この仕事だけでなく、自分の今後の売りになることも同時に並行して積み上げ(直し)てゆかなければならいことは自他共に見解の一致するところで、その点の作戦をあれこれと練る体力、もう一段階くらいの思考の鋭さが、欲しいところです。
春先に東京に遊びに行った時にはミュシャ「スラブ叙事詩」展、バベルの塔展、茶碗展、大映自然史博物館展を見るために歩き回っていました。特にミュシャのスラヴ叙事詩はよかった。佐藤亜紀『小説のタクティクス』*1に書かれた「顔」の論が、(モダンアートの文脈というより、三浦篤『まなざしのレッスン1 西洋伝統絵画』*2において整理された西洋伝統絵画の手法の延長線上で、しかし物理的にも iconic にも大規模に、)試みられていた、と整理することができるかと思います。つまり、汎スラヴ主義を表現において実現するために、ミュシャは民衆の「顔」のことを見落とさなかった、そのように私は見たのでした。このあたりの話はいつか整理したいと考えています。
観光らしき地点も概ね周りました。色々良いところはありますが、特に建仁寺、広隆寺、天龍寺、大覚寺、等持院、観智院(東寺北部)、上賀茂神社、西村家住宅、比叡山延暦寺、本能寺宝物殿、慈照寺(銀閣寺)の“東求堂”、大将軍八神社宝物殿、蹴上インクライン、南禅寺水路閣、伏見稲荷、あたりは、数日の旅行でどこに行くと良いか尋ねられた時には優先的に推したいところです(ただし比叡山は移動に一日を消費してしまいがちなので、そこだけ難点ですが)。市内から出て近畿圏全体で良かったのは奈良では橿原神宮、神武天皇陵、法隆寺、大阪では国立民族学博物館。神戸もこないだようやく、幾つかマイナーどころ含めて見て回ることができました。
観光地として率直にはお薦めし難いものの、一度見ると忘れがたいものとしては、鞍馬寺(宝物殿の最上階最奥)、西本願寺の講堂内パイプ椅子の並び、そして妙心寺の「寺町」的な広さ、を挙げたい。下鴨神社の周辺で見た葵祭も、現代なりの背景を知った上で見ると何とも妙な気持ちにさせられました。また、個々は素晴らしいかもしれないにしても、なんとも好きになれないままなのが、大徳寺。茶器は好きになってきたものの、茶面の本拠地とはうまくやっていけそうな気がしません。
飲食関連では、鶴屋吉信、老松、三条まどべ、フロマージュ・ド・ミテス、イノダコーヒー本店、エレファントファクトリーコーヒー、ミール・ミィ、cafe 1001、三木鶏卵、すき焼きキムラ、播磨屋、立ち飲みカドヤ、桃花春、猪一、Flip up! Bakery、にしむら珈琲本店(神戸三宮)、お酒の美術館、551蓬莱イートイン@伊勢丹京都店B2F、天下一品本店、伯楽家常菜、などが良いと思ってます。
今年度も、あまりパッとした活動はできないと思いますが、今できることを続けて行きます。
【不定期更新】使っているアプリケーションについて(iOS/Mac/Win)
はてなブログ上のiTunes系紹介機能が充実し始めていたので、まとめました。
▼iOS編
Moca*1
Skitch *3
Habitica *5
RunKeeper *6
Go!雨探知機 *7
https://itunes.apple.com/jp/app/go%E9%9B%A8-%E6%8E%A2%E7%9F%A5%E6%A9%9F-x%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89mp%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80/id655469995?mt=8&uo=4&at=1001l3ju
頭痛〜る *8
Calc *11
らじるらじる *13
東京時層地図 *14
スーパー地形 *15
MagicPlan *16
精選版日本国語大事典 *17
Merriam-Webster Dictionary *19
コウビルド英英辞典*20
アクセス独和辞典 *21
ベネッセ全訳古語辞典*22
https://itunes.apple.com/jp/app/%E6%97%BA%E6%96%87%E7%A4%BE-%E5%85%A8%E8%A8%B3%E5%8F%A4%E8%AA%9E%E8%BE%9E%E5%85%B8-%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E7%89%88/id881324060?mt=8&uo=4&at=1001l3ju
FunkBox Drum Machine *24
サンプラーthe中野くんII *26
https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BCthe%E4%B8%AD%E9%87%8E%E3%81%8F%E3%82%93ii/id428869311?mt=8&uo=4&at=1001l3ju
Slay *27
Mini Metro *28
Plage,Inc. *29
シェフィ *32
CotEditor *35
Macdown *39
SOED (Shorter Oxford English Dictionary) *40
FireAlpaca *41
Tabletool *45
*1:デフォルトのカレンダーが、連日にまたがった予定を綺麗に表示してくれないため、こちらのアプリを常用しています。色分けが綺麗に見えるのでおすすめ。データ構造自体はGoogleカレンダーやiCloudのカレンダーと問題なく連携させられます。
*2:Kingjimの傑作機『ポメラ』シリーズのためのQRコード読み取りアプリですが、普通に他の印刷物にあるQRコード読み取りにも使えて、これがQRコードリーダの個人的な決定版になっています。
*3:スマホで撮影した写真に、矢印や図形などを急いで挿入したい時に一番使えたアプリです。
*4:いろいろ試した末、家計簿アプリや簡易データベース作成は、これ1つで済ませています。
*5:最近使っているTODOアプリの中で最も定着したものです。他のTODOアプリと違ったところは、ゲーミフィケーション的な部分…… で は な く 、{習慣,デイリールーチン,一発解決タスク,ごほうび欄}の4つにタスクを区分して、それぞれのリマインドのさせ方に違いを設けているところ。特にデイリールーチンの処理の仕方、フィルタの掛け方が非常に巧みです。アヴァターは日本人の好みにあまり沿っていませんが、動物は選び方次第ではわりと可愛いので、がんばってカスタムしましょう。とはいえ、スマホ版だけで管理するよりは、時々ブラウザ版でテコ入れするのがちょうどよい使い方になります。
*6:心拍ベルトを巻いての有酸素運動でペースを測る際に、併せて使っています。使い始めた当時、機器とのペアリングが最も安定しているのがこれでした。これに関連した記事としては、「持続性の高い『心拍計量ランニング』のすすめ」http://tricken.hatenablog.com/entry/2015/05/01/222551 をご覧ください。
*7:リアルタイムで半径数十キロの降水量情報を把握できます。アメッシュ等ほかの降雨情報アプリとの違いは、AR風に天井に向けてスマホを翳すと、空のどのあたりから強い雨が降っているのかがグリッド状に区切られて可視化される点です。さらに通常の広域データにもすぐ切り替えられるため、その後数時間の外出計画を練るのに最適です。
*8:元々は気圧の急激な低下を察知するために作られているアプリですが、直近数日の天気の変動を総合的に眺めるのにも便利な表を提供してくれているので、天気情報を取得するものとしてよく開きます。ゆるキャラが前よりもりもり動くようになりました。
*9:音質が良い上にフリーハンドで会議に参加できるため、長い会議等がある際に使います。主宰やコメント役として出る時にも使用に耐えます。むしろMacbook Airだといまいち音質が悪かったり、キーボードの打鍵を拾うこともあり、あまりよくありません。
*10:マンガのカラー部分等を読みたい時にたまに開きます。大きい画面で確認する際はMacbook Airで、手許でじっくり読みたい場合はKindle Paperwhiteで、とそれぞれ使い分けています。
*11:デフォルトの電卓アプリより多機能で、よく使っています。特に直前の計算結果を記録して、ちょっとした計算プログラム風に使えるのが、表計算アプリの代替のような役目を果たしてくれてとてもべんり。
*12:不定期にラジオを聴きたくなった時、PCブラウザ版と併用しています。たまにJ-WAVEでスガシカオの特番が聴けたりしそうな時は、その月だけ有料会員になって聴取したりもしていました。
*13:NHK系のラジオが聴けるアプリです。特にNHK-FMの音楽系番組を聴く時に便利。
*14:街歩きヲタクシリーズその1。東京・首都圏周辺の古地図・近現代地図を適宜切り替えることができます。首都圏住民で徒歩での街歩きが好きならこれはガチの人文&自然地理ガイドになってくれるでしょう。
*15:街歩きヲタクシリーズその2。日本全国の地図を『カシミール3D』と同様の細やかさで表現・分析することができます。高低差の断面図などもスマホ上で一発演算&表示。坂や谷の名所などでぜひ使ってみてください。
*16:画面の指示に従ってスマホカメラで間取りの測量をすれば、自分の部屋の大まかなレイアウトをCAD風に描画してくれるというアプリです。自分で巻き尺を持って部屋中を歩き回るよりもスピーディに間取りを把握できます。模様替えの計画立案などにどうぞ。
*17:これが物書堂から出たことによって、Ex-wordプロフェッショナルの価値は半減しました。日本語の語源・初出等で何かを調べる際に自宅でだいたい済むようになる利得は、個人的に大変大きいものでした。
*18:英辞郎のアプリ版。iPod touch時代からずっと重宝しています。
*19:無料かつアプリ版の、普通の英英辞典としてはこれが最も手堅いです。普通のでないフルセンテンス型の辞書はコウビルドがありますので、そちらを買いましょう。
*20:フルセンテンス型の英英辞書の定番です。物書堂がセールをしている時に買いましょう。
*21:ドイツ語辞典が持ち歩けない時に重宝しました。
*22:Webで調べ物が追いつかない・例文を引いて理解を補強しないといけない、という時に、何度かDLし直して使うことがありました。
*23:環境音アプリ。雨の音がずっと流れます。
*24:1970sの16ビート音を聴きたくなった時にこれで遊んでます。
*25:DAW系のモバイルアプリとしてはかなり使い勝手がよく、一昔前のドラムマシンみたいな使い方をよくしています。
*26:いわゆるネタ系のアプリですが、意外とリズミカルにサンプラザ中野を喋らせることにハマります。
*27:ずっと遊べる陣取りゲームです。途中からどんどんシビアになっていきます。
*28:タッチ式のUIを活用して、路線延伸をテーマとしたパズルゲームです。人口動態とネットワークの中心性などについて思いを馳せられる楽しさと、おしゃれな抽象化が同時に実現されています。
*29:世界地図に任意の伝染病を落として繁殖させ、人類を滅亡に導くゲームです。地図をモニタしながらSF的な事件が展開していくその距離感がとても優れています。最近かウイルスか、人工的な化学兵器かによってギミックや攻略アプローチに差異が出てくるのも特徴です。
*30:一時期流行したノベルゲームですが、スマホ形式で遊ぶと、元の作品にあったギミックがさらに洗練された形で表現されていて、楽しめます。
*31:元々ニンテンドーDS用に作られたゲームであるため、タッチ形式とよくマッチしたインタフェースになっています。序盤無料。
*32:元々はアナログのカードゲームとしてリリースされた、ひとり用カードゲームのアプリ版です。基本プレイが5回まで無料ですので、その中で勝ちを目指してみてください。はまります。なおストーリーモードでは羊たちがSF的な事件に巻き込まれていきます。
*33:あまりアクティブでなくなってしまいましたが、総合的なかっこよさを観るためだけに今でも起動したくなります。
*34:新宿駅で迷ったことのある人にはプレイしてほしい一作です。
*35:エンコーディングや改行コード指定、正規表現等の処理を含む高機能エディタで、取り回しがしやすいのでこれを必ず使っています。EmEditor Proには劣りますけど……。
*36:軽快に動くMindMap & アウトライナアプリとしては、随分前からこれに絞って使ってます。タブ区切りテキストとしてすぐにプレーンテキストに落とし込んだりエクスポートできるようデータ構造が単純化されているのが大きな利点です。
*37:白めの画面から色々書き起こしています。
*38:比較的単純なプログラム的指示だけで、きれいなベクター描画のグラフ図やネットワーク図をつくることができます。複雑な関係をどうにかビジュアルに落とし込みたいという時によく使っています。
*39:Markdown式の文書を解釈してくれるので、翻訳などによく使っています。ルビを軽量かつかんたんに試せるのが嬉しい。
*40:3000円で買える辞書としては破格の英英辞書です。これより詳しいものはOED2eしかなく、数万円します。日本語圏における精選版日本国語大辞典に相当します。持っておくと、だいたいの英語史的な面倒な調べ物を解決できます。それでも困ったらGOTO OED2!
*41:ペイントアプリとして使ってます。フリーなのに良く動いて便利です。ペンタブと一緒にどうぞ。
*42:或る画像を適当にオンラインで共有したいという時のプロセスを短縮する時に使っています。
*43:一時期はWebClipper的に使っていましたが、最近はごぶさたです。いつかこれを効果的に使えたと言える事例を作りたい所……。
*44:縁あってたまたま触ることになった、GUIありのDB管理アプリです。これ単独でもパワフルですが、Excelファイルやcsvデータなどとの関係性を知った上で使うと、ノートテイキング含めた日々の情報整理にとって非常に有益な知見がえられる様になりました。数万件以上のデータを保管したり、収集し続けたりしなければならない人にとっては、ライセンスを払う意義のあるソフトウェアだと思います。まあMS Accessでも良いといえば良いのですけど。
*45:タブ区切り・コンマ区切りのテキストを開いて眺める際には結構重宝します。ただ保存形式がちょっと不思議な感じなので観る専にとどめ、編集と保存はCotEditorでやってたりします。
*46:Macbook の英字キーボード版を先日入手したのですが、その時に日本語入力モードへの遷移を手助けしてくれるのが「こまんどえいかな」というアプリでした。細かいショートカットキーの調整をしてくれるだけのアプリではあるのですが、非常に有効に機能してくれます。
*47:無料版にとどめていますが、それでも便利。むしろ他のヘヴィユーザの人から受け取る資料をアプリ上で読んだり編集したりするために使ってます。
*48:Win上でテキスト処理をする時は、EmEditorにしています。以前はProfessionalを使っていた気もするのですが、暫くWin自体から遠ざかっているあいだにProのアカウントを紛失してしまいました……。
*49:計量テキスト分析のツールとして使い始めています。積極的にコーディングを仕掛けていく際には若干の癖もありますが、自力ではできない分析を多く試行できます。
*50:Winでしか遊べないSteamゲーがあるので、という消極的な理由で入れています。
*51:自力でどうこうというより、他の仕事人とのやりとりの上でないと共通言語として仕上がらないので、消極的に学んで使っているというところです。それでもWord, Excel の小技を知らないと足元を掬われるので、手を抜かないで学んでいますが……。
村井ニボシ( @niboshi2000 )による『Fate/Grand Order』第一部感想
このTweetsについて
リアル高校の先輩で、『Fate/stay night』(PC版)*1の頃からのTYPE-MOONファンである村井ニボシさんが先日『Fate/Grand Order』第一部シナリオ本編をクリアしました。それを機に、私からFGOの感想をリクエストし、連投して頂きました。*2
Tweetsの間に、適宜注釈を(ネタ含め)挟んでいます。本記事はネタバレを積極的に目指したものではありませんが、それでも第一部終盤までのネタバレが若干含まれます。読む際はご注意ください。*3
*1:PC版は入手困難になっているが、全年齢対象のリメイク版がPS Vitaおよびスマホ版として販売されている。[asin:B00M2OPIWW:detail]
*2:村井ニボシさんの過去のFate同人活動については、以下のTogetterまとめがイラスト付きで遊んでいて、おすすめです。togetter.com
*3:まとめ主である私のプレイ状況についても、書いておきます。第一部まで走破し、開位を取得しています。ただし2015年の登録直後に一度辞めましたが、Zeroイベントを機に元データを削除し、はじめからやり直しました。
*4:ちなみに2017年初春時点での開発チーム側の観点については、坂上秋成さん取材によるインタビューが参考になります。www.4gamer.net