adidas questar ride B44806
大した話ではないが、こういう細かいのをローカルメモに置いておくのは脳に余計な負荷がかかるので、ブログにメモっておく。
B44806 モデルが足に合う。
NIKE等は幅狭が多いため、しっくりこない。またNew Balanceも悪くないが軽さ、ランニングへの適性という点ではこのクエスターライドは悪くない。今度もおそらくこれを買うことになる。
吐兎モノロブ『ブレイズ・ソー・エッジ』(1)
吐兎モノロブ『ブレイズ・ソー・エッジ 1』を読んだ。
短編漫画集『少女境界線』の各作がどれもまとまりがあり、構図やアクションの絵がその都度美しかったので、連載漫画ではどうか、と思って読んだ。だが、一巻末時点まで読んで、凄く惜しい仕上がりになってる。
どのへんが惜しいと感じたかについて、まず幾つか論点を出す。
- 1. 映画的視点の切り出しとキャラクターの行為の不一致(が多いこと):
- 映画カメラであれば快楽の出るだろう演出が、状況を的確に伝える道具として機能していない。話として理解するためにフキダシとコマ内絵を“並列に”読む時間が多い。そのため、「映画のフレームをコマとしてそのつど切り出してみたが、物語内容を適切に伝える画角を微妙に外した絵」がコマとして出てしまう。構図はメチャカッコいいのだから、これが映画の絵コンテなら100万点である。だが、マンガはコマ内に情報がそのつど提供されていた方が読みやすくなる傾向がある。そうすると、映画的に美しいはずのコマが、マンガとしての打点にいまいち結びつかない。
- 2. マンガ的快楽と脚本的リズムの不一致。
- 絵的に大成功していると今回ハッとさせられたところが「四話末から五話中盤の戦闘シーン」だった(この漫画の、漫画としての買いどころ。戦闘シーンが著者にとって高確度で把握されていると思われる)。しかしだからこそ、話としてはここからホットスタートで始めてもよかったのではないか。
- 連載最初の1話から4話までは「エピソードゼロ」に位置する話である。そこで書き手によって必要だと想定されているドラマ(漫画の様式に依存しない、特定の表現形式により実装される前の“物語的な何か”)と、実際に著者が描いてみせた4話から5話で描かれるマンガ的面白さ(=漫画という特定の表現形式により実装された面白さ)は、特に直結していない。いや、確かに「年代記(クロニクル)」としては妥当な発想なのだが、連載において漫画の快楽を出すためには年代記が常に最適というわけではない。
- 倒叙をうまく活かして、「著者の得意な漫画的快楽」を毎話ドライブできるようなネーム構成にする、さらにそれを数珠繋ぎにする……その中で「エピソードゼロ」を仄めかし続ける、というふうにすると、第1話時点で4話終盤の速度のロケットスタートを切れたと思われる。
- そうしてみると、たとえばどんな種類のネーム構成に近づくかというと、おそらくは『ニンジャスレイヤー』になる(単話の事件解決を繰り返す中で、プロットのダシをその都度ちょい出しする仕組み)。必ずしもニンジャスレイヤー式を踏襲する必要はないけど、速度は出続け、アクションは毎回出せるようになる。たとえそれが非−漫画的見地からみたらほとんどストーリーの進捗の助けにならない展開でも、単に純粋にアクション漫画的な快楽を提供するというノルマを果たせるのなら、出してもよいのではないかと思う。そのように得意技をプレゼンせざるを得ないように逆算してネームとプロットとを切ってしまう)というようにしたら、たぶん読者である私は5話前半のような旨い漫画を毎話食わせて貰えた予感がする。
- 3. 強キャラ出現の早さ。
- 先述したような読み手として想定したような「単話ごとにコンビ打ちしつつ小事件解決」みたいな方式で仮に同作のプロット消化を始めた場合、たぶんエピソードを最低3、最大7つ消化した時点で漸く新キャラが出るくらいでよかったと思う。物語も絵も主人公バトルガールズの2人に焦点が当たってるのは明白だし、その2人がどうコンビを組むのか(そして組み難さを解消していくか)、バディもののプロットの壁を巧みに踏破するまで、他の話は画面外に退けておいて良かった。
上記1,2,3に共通する総合的な指摘もしておきたい。
もし仮に漫画という表現形式を{コマ、キャラクター、フキダシ、背景}等の要素で成り立つ情報伝達(=プレゼンテーション)のいち形式と捉えた場合、この『ブレイズ・ソー・エッジ』第1巻は、「プレゼンとしての」漫画のリズムが、かなりの程度、乱調しているように見受けられる。それはまるで、伝えるべき情報が取り急ぎ詰め込まれて、リアルタイムで口頭説明するための時間配分も十分に検討しきれなかった、PowerPointのスライド発表みたいな感じである。
だが、描き手の本来の地の力がこれとは、私はまったく思わない。同著者の『少女境界線』は、単話完結ものとしてはどの話もビシッと締まっていて、この種のしくじりパワポスライド的な乱調が(少なくとも自分が読む限りでは)ほとんどなかった。どれも面白い佳作になっていた。
この二作を比較するに、もしかすると著者は、新作着手にあたり「単話完結漫画」と「連載用の中長編漫画」とを、互いに遠く離れたべつのカテゴリとして区別しすぎたのではないか。
『ブレイズ・ソー・エッジ』と比較するとエッセンスとして面白いのが久保帯人の昨年の読み切り漫画『BURN THE WITCH』 だ。
https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156632237436shonenjumpplus.com
この読み切り漫画は、一言で言えば「マジカルに強い力をもつ久保帯人ガールズが、バディで戦う話」で尽きてしまう(もちろん、面白さを構成する工夫は随所にあるだろう)。
これがたとえば仮に今後連載化したとして、その時も暫くは単話完結のような短い区切りの話が続くのではないか。
単話でイイ話を貯めつつ、世界法則とバディの成長についてミニマルにプレゼンを続けながら、数巻目で巨大な連続シナリオをブッこむ、みたいなリズムのとり方は、魔法や超能力やその他の超常的な要素があるほど、有効なやりくちとなる。たとえば、最終的には壮大なサーガを綴ることになった『鋼の錬金術師』も、序盤はそのようなミニマルなプレゼンを繰り返すスタイルを採用していた。「勘のいいガキは嫌いだよ」のくだりも、それ自体長い話でない、一つの街の一遭遇の中で出てきたものだ。
しかしこうした、悪く言えばぶつ切りのプロット消化のやり方は、映画的カッコよさとは縁遠くなりがちなものでもある。映画の序盤で経験値稼ぎみたいな単話でジャブを撃つ必要はそもそもないのだ。なぜなら映画館に座りにきた人々は、(よほど駄作でない限り)2時間前後座りつづけるシステムを前提に来てるのだから。そこでは例えばカメラワークの洗練されている具合の方が、情報として大事になる。映画的プレゼンのほうが問われるわけだ。
たぶん、『ブレイズ・ソー・エッジ』の難点は、話のわかりづらさそのものではない(むしろ話は、散りばめられたジャーゴンを省いてみれば、極めてわかりやすい)。むしろ映画的プレゼンの技法にかなりヨセて最適化されたカメラワークやプロット消化のリズムが、先に述べたような「漫画的プレゼン」という、連載漫画の序盤にこそ要請される課題にあまり貢献してないから、情報の読解がはかどりづらいようにできてしまっているのではないか。
『ブレイズ・ソー・エッジ』は、第2巻で一旦完結するらしい*1。それはこの構図・キャラクター・アクション・カメラワークを繰り出せる著者の出す結果としては非常に意外な結果である一方で、同作の物語を「連載漫画」という形式に落としこむ過程で、明らかな遠回りを選んでしまっていることも、編集部判断に影響してしまっているのではないかと推測する。
しかし、ここからの新作での執筆は、意外とうまくいくのではないかとも思う。要するに、単行本3冊ぶんのストーリーが漫画に落とし込まれるまでの間は、ひたすらに単話(長くとも前後編)の単位を保持したうえで、著者の得意分野である{アクション,キャラ同士の感情のもつれ,キメ構図}と言った要素でページをリズミカルに埋め尽くした、「毎回一発勝負の、漫画的プレゼン」をベタに狙ってゆけばよいのではないか。それは映画的カッコよさの文脈からは一時的にやや遠ざかるものの、きっとまるで音ゲーの目押しがぴったり合うかのように、キマる内容になるだろう。
吐兎デザインのキャラクターがバディを組み、15-30話ぶんくらい、ひたすら短めの戦闘遭遇を繰り返す。その中で、じわじわ世界やキャラのありようが小出しにプレゼンされれば、それで十分、商業作品としての上質な快楽が引き出せるのではないか。
そのあたりまで連載が続いたら、おそらく容易に実現できるだろうことが二つある。第一に、作品の序盤でほのめかされていた背景設定に、主人公ないしバディがまっこうから挑むだけの準備が揃うこと。そのあたりまでついてこられた読者なら、数話またがった複雑な、シナリオも、大した辛抱もせずに待ち続けられるようになるはずだ。そして第二に、漫画的プレゼンがある程度済んだ段階でこそ著者の元々得意とする映画的カメラワークが、著者の目指すバトルアクションの快楽をうまく引き出す方向に作用するだろうこと。これはおそらく、ケレン味のあるアクションアニメを作ろうとするアニメータの絵コンテにとって、動かす手がかりの多い、魅力的な素材になっていることだろう。
連載作としての『ブレイズ・ソー・エッジ』は、おそらくは「2時間強の、状況を時間軸どおりベタに追っていく実写アクション映画」としてネームを切ってゆく方向になってる(そのように見える)。しかし、「断片的な回想を織り交ぜつつ、基本的には単話ごとに戦闘遭遇が解決されてゆく変身ヒーローもの(ライダーやプリキュア等)のようなシリーズ構成」の方で序盤のドラマ進行を制御したら、同作はまた違ったリズム感を伴って読者に映ったのではないか。同作の、映画的/漫画的のアプローチの齟齬が紙面上でギチギチと拮抗している様を読んでいて、そのように考えていた。
私は同作者の『少女境界線』、特に「Paper man」序盤の通夜シーンのカメラワークにヤラれた。だから、いつか同作者の漫画が良いアクションアニメ監督によってアニメ化されて欲しいと願っている。「映画的」と「漫画的」の淡いを上手く捏ね上げて、ヒットするだけのポテンシャルを、この著者のカメラアイは備えているように思えるからだ。
http://shonengahosha.net/works/paperman_001.htmlshonengahosha.net
*1: 完結まで残すところ3話となりました、現在連載中の拙作『ブレイズ・ソー・エッジ』に関して、最終巻となる2巻の紙媒体での販売が難しく、電子書籍のみの取り扱いとなるそうです
詳細が判明次第後日改めて告知したいと思いますが、取り急ぎご報告まで
MacbookProクリーンインストール後に入れるアプリ(2019 Summer ver.)
いろいろ入れ続けた結果、調子がおかしくなっていたMacbookPro(2015 mid;英字キーボードver)を先日クリーンインストールした。
その際に入れ直した要素を言挙げしていく。
▼Phase0: クリーンインストール
- 再起動時、⌘+R
- ディスクユーティリティからパーティションを削除
- MacOSを入れ直す(2019年夏現在はMac OS 10.14 Mojave)
- wifi等環境を再設定(iPhone/iPad等から情報を読み出すと早い)
▼Phase 1: 基盤アプリ
www.google.co.jp
特に言うことなし。
- 英かな⌘(エイカナコマンド)
ei-kana.appspot.com
英字キーボードのため日本語アルファベットの切り替えが標準だとやりづらい。これを導入してから日本語入力がやりやすくなった。
また外付けのJISキーボードを入力する際は、以下の設定に従って調整を行っている。
www.softantenna.com
TgPro(有料)
www.tunabellysoftware.com
過熱対策に使えるファンコントローラ。グラボを使うゲーム等を走らせる時にはハードウェア保護の面で必須。
▼Phase 2: 入出力系
- SimpleNote
- CotEditor
特に言うことなし。仕事用に割り振ってる。
特に言うことなし。個人用に割り振っている。(なおSafariは基礎TODO系の処理に割り振って、ブラウザを使い分けている)
ja.osdn.net
煮詰まった仕事を自己対話的に分解する時に使う。
- SOED(Shorter Oxford English Dictionary)
▼Phase 3: 業務系
- LibreOffice&日本語化パッチ
ja.libreoffice.org
ごく一部の業務では、MS ExcelではなくLibreOfficeでないとどうしてもバグが出てしまうようなF**kな現場に遭遇する。なので入れておくに越したことはない。
特に言うことなし。
- Egword Universal 2
Claris International Inc. (日本語)
現在の業務で使っている。便利だが、個人で買う気はしない……。
- Microsoft Office for Mac
結局なんだかんだでMS Excelからはまだまだ逃れられない(仕事上は)。
- メイリオフォント
ja.wikipedia.org
業務文書を書く際に定番のフォントとして提案されることが多いため、Windowsから持ってきて使っている。Macにはメイリオが(当然ながら)ないためだ。
▼Phase 4: 個人用
- Anki
apps.ankiweb.net
クラウド暗記カードアプリ。スマホの有料版アプリと組み合わせたときに威力を発揮する。
- Discord
discordapp.com
会議室を分けられるのが便利。
▼Phase 5: 要る日まで後回しにするもの
basicincome30.com
- Python 3.x
入れたあとも、使ったり使わなかったりする。最近はJavascriptの方に関心があり、Pythonは触れていない。
英辞郎のデータを入れたりするとき、ほか色々に使うだろうが、一度入れると容量を食うため、作業に関して明確なゴールが見えるときにだけ入れることにしたいと思っている。- Windows 10 with Bootcamp
support.apple.com
以前はParallels Desktopに多少のあこがれがあったが、今は「別にBootcampで問題ないわ」という気分になっている。
それはそれとして、BootcampでWin10を入れて約2年ほど経ち、「別にWindows環境を常備しておくほどでもないや」という気分になって、一度削除してしまった。入れた際には、トラックパッド設定などをいじればMacとさほど遜色ない動きになる。
- OnyX
www.titanium-software.fr
初期は入れる必要がないが、PC不調のときにはその都度のMacOSのバージョンに応じて入れる。このときはMojaveだったが、次回入れるときもMojaveとは限らない。