2018.02-
近況
長い風邪で気弱に寝続けているうちに、今度はぎっくり腰に罹ってしまい、週末は痛みに怯えて過ごすことになった。Amazonから取り寄せたコルセット程度ではどうしようもなく、整形外科まで呻きながら歩いて行って(それでもまだ歩けるだけ良かった)、ロキソニン系の痛み止めを胃薬と一緒に処方してもらった。
ぎっくり腰は、先週土曜に発症した。月曜夜に痛み止めを手に入れ、今日はだいぶマシになっている。それでも無痛というわけにはいかない。
そもそものきっかけになっただろう風邪も治らない。もう一週間以上は悪寒か咳にやられている。マスクが手放せない。インフルエンザでないだけよかったが、治癒力が足りていない現状は中々つらい。
昨年から二ヶ月ほどプリズナートレーニング*1を続けている。自宅/職場/公園のいずれかで合計4種類のメニューを週2回合計40分程度確保するだけのトレーニングだが、実施した次から3-4日は筋肉痛がやってくる。おかげで筋力は増えている。ただし体重はこのメニュー消化では思ったより減らない。減量は減量で別のメニューを立てる必要がありそうだ。……腰痛が落ちついた後に……。(プリズナートレーニングのせいで腰を駄目にしたわけではないと思うが、日常動作についてもう少し再検討する必要はある。胡座とか。)
年始から1月末までは『スターウォーズ 最後のジェダイ』*2『キングスマン ゴールデンサークル』*3『バーフバリ 王の凱旋』*4『デビルマン crybaby』*5『ゆるキャン△』*6『宇宙よりも遠い場所』*7 『ポプテピピック』*8などを観て過ごした。特に『バーフバリ』は素晴らしい。後編にいきなり飛び込んで、新しいインド映画の可能性を共有してほしい。『マッドマックス 怒りのデスロード』がそうだったように、今後も繰り返し各地の映画館で上映される作品になると思われる。『デビルマン CryBaby』も、昨年の『夜明け告げるルーの唄』の次のステージに進んだ湯浅作品の境地に立ち会えて、素晴らしいものだった。
仕事以外の読書はあまり捗っていないけれど、ノエル・キャロル『批評について』*9は、基本路線として肯定したい作品だった。佐藤亜紀『小説のストラテジー』*10で試みられていたような、作品評価の体系構築の営みは、このような論陣を張ることによって進めていけそうだという希望を見せてもらった。一方で、自分自身がそうした論陣を、好きな分野で引き受けることに倦んでしまったことを、思い出させる読書経験でもあった。
『批評について』を読んでから、日本語作文をする気になれなかったこれまでの状況が少し変わり、積んでいた書物を少しずつ崩せるようになってきた。心理的におかしかった部分を調節する働きが、『批評について』の中には含まれていたと感じている。
▼2018.02課題(年次目標に基づく)
2018-
目標の建て方について
- 能力の上限を遥かに超えた目標を「目標」としない。(ここでいう「能力の上限を遥かに超えた目標」については、昨年までに建てたものの、結局達成しなかったような全ての目標が該当する、と考える。)
- 理念的到達点を目指す場合、全てそれに近似した道のりとなるような量化目標に置換して、それを「目標」とする。
- 量化目標はGoogleスプレッドシート/GoogleKeep/SimpleNote/iOSメモ/その他プレーンテキスト等で、csv形式でいつでも再処理を掛けられる形で管理する。
- 量化された目標は、「達成目標」ではなく「慣習目標」とする。慣習化を目標とするものが幾つかコンビネーションとして組み合わさった結果として、無理なく「達成目標」が満たされるものとして、「慣習目標」の方を操作してゆく。したがって、「慣習目標」が達成されないときから「達成目標」について思い悩まないこと。【慣習先行達成後続の原則】
- 開示可能な部分と開示の難しい部分とを分けつつ、開示の難しいものを常に意識する。文面等で開示不可能だからといって失念してはならない。
2018目標(上掲原則を採用)
- しごと系列
- 生活系列
- 趣味判断系列
- 進行度を問わないもの
その他
今年もよろしくお願いいたします。
2017.12.31
自分のものでないプロジェクトでとりあえず生きてゆけてしまうことの、相対的なぬるゲー感を経験した一年だった。
自分の生涯を賭して行うようなプロジェクトに関わっているときのような魂の震えを追い求めなくとも――持続性を忘却すれば――それなりに生きていけてしまう。自分が考えつくよりも先に出来ているプロジェクトには、かなり高い蓋然性でそれなりの合理性や狙いが付随しているし、それに知的興奮を覚えることも容易だ。それに、そうしたプロジェクトの重要性を他人に魅力的に紹介することも重要になってくる。だから、大きな仕事を為している人の部分的代弁をしようと試みるだけで、時は過ぎていく。
何かに対して真面目であるポーズを取る気概というか、興奮のような気分も細り、基本的には、出力の弱い道ゆきとなった。適当すぎる、と言われても、ここ何年も、見る人が見れば演るべきことを為していない遊び人のようにしか見えなかったのだろうし、そうなれば excuse でわざわざ自分の境遇を取り繕う必要がどこにあるだろう。それはそれとして、自律性を取り戻すための手も打ち続けてはいるのだけれども。
実際、今年は自覚的によく遊んだ年だった。今年のGW中に行った『ミュシャ展』の素晴らしさについては既に過去記事で触れた。*1 京都・奈良で気になるところも、一通り行った。また、長らく宿題だった『P4G』*2、『Breaking Bad』全5シーズン*3、『Undertale』*4、『Va-11 Hall A』*5を消化することができた(Breaking Bad については、いつかレビュー記事を書いてみたい。洋ドラという形式の中で練り上げられた、素晴らしい文学作品だった)。夏は『ドラゴンクエストXI』3DS版*6を最後までやり通した。スマートフォンでは、FGO(Fate/Grand Order)のセイレム編と、『どうぶつタワーバトル』*7が優れていた。
映画は劇場で23本見た。文句なしで今年のベストといえるのは20年ぶりの正続編となった『T2 トレインスポッティング』*8、B級ながら様式美として最も琴線に触れたのが『ドクター・ストレンジ』*9、アクションとして優れていたのは『ジョン・ウィック チャプター2』*10と『HIGH & LOW THE MOVIE 3: THE FINAL MISSION』*11、アニメ作品で優れていたのは『モアナと伝説の海』*12と『KUBO』*13、世に出たことを
祝いたいのが『虐殺器官』*14、『ダンケルク』*15、『ジョジョの奇妙な冒険〔実写版〕』*16、今後のマルチメディア展開を期待しているのが『ゴジラ 怪獣惑星』*17。『スターウォーズ EP8』と『ガールズ&パンツァー最終章 第一話』は来年劇場で観る。
小説はほとんど読んでいなかったが、先日のハヤカワ一斉セールで36000円ほどKindleに突っ込んだ。当分読む小説には困らない。その他イベントとしては、東西のスガフェス*18*19に参加できたのがよかった。
生活面の変化としては、今年前半は強歩(=強負荷散歩)にハマった。しかし後期に再び忙しくなって運動強度を落としたのを機に、二畳でできる合気道ストレッチと、『プリズナートレーニング』*20の新人メニューに従事するようになった。強歩する男、二畳稽古する男、次いで囚せられた男。
万年筆も、憧れのスーベレーンM400緑縞*21を買い、それにペリカンインク4001暗緑*22を詰めて使っている。取り回しのいいiPad mini4*23を導入したおかげで、Netflix や Kindle の消費その他、暮らしの隙間でコンテンツを消費する時間が確保できるようになった(iPad通常版では新旧ともに寝ながら見続けることは難しかった)。
来年の話は来年に。